ホタテガイは従来豊凶が激しく漁獲が  <中華料理・家族・買い物>

安定しなかったが、現在では養殖技術の進歩によって、1980年8万3134トン、90年22万9667トン、2000年30万4286トンと漁獲量は増加している。

ホタテガイの養殖は1934年以来試みられていたが、63年までは企業化されずにいた。

同年、岩手県、ついで青森県、宮城県、さらに北海道のサロマ湖や内浦湾などで次々に養殖場が設置され、現在のような隆盛をみるに至った。

初期には、「耳つり法」といって、殻高4~5センチメートルの貝の前耳に穴をあけ、ナイロンテグスを通してロープに結び付けておく方法が用いられた。

この方法は、資材が安価である反面、手間がかかり、また貝の生存率が悪かった。

次に、真珠貝養殖に用いるパールネットが流用試用されたが、これも貝の収容数が少ないので現在は用いられていない。

現在、岩手県や青森県、サロマ湖などの大生産地で多く使用されているのは、ポケットネットおよび行灯籠である。

ポケットネットは、目の間隔が2~3センチメートルのハイゼックス製の網の片側に、同じ材質のポケット状の袋を数段取り付けたものである。

貝を入れてからポケットの口をふさいで用いるが、この方法によると貝の変形も少なく、波の荒い所でも有効である。

行灯籠は、同様のハイゼックス網地でつくった円筒形の籠で、20センチメートルごとに10段ほど仕切り底をつけ、中に貝を収容して垂下するものである。

垂下方法も、当初はカキ筏などを流用していたが、現在は、海底から20メートル、海面から数メートルの所に張った中層延縄式の施設につるすのが一般的である。

貝柱は肉よりも大きく、おもに貝柱を食用にする。

貝柱の周りについている外套膜も「ひも」と称して食用する。

殻付きをそのまま直火にかけて焼いたり、殻から外した身は塩焼き、照焼き、バター焼きなどにする。

ひもを除いた貝柱は、刺身、酢の物、煮つけ、フライ、スープ、コキールなどに広く利用できる。

ひもは握りずしの種、酢みそ和え、わさびじょうゆ和えなどによい。

塩ゆでして乾燥した干し貝柱は干貝といい、中国料理によく用いられる。
update:2010年02月17日